絆創膏の活躍

 

拝啓、あなた様

 

以前に「壊れた靴」というタイトルの日記を書いたとき、

かかとに絆創膏を貼ったと記しました。

わたしは、靴擦れを起こしやすい足をしているし、

仕事上、紙をさわることが多いので、

指を紙で切ってしまうこともあり、

絆創膏を持ち歩く習慣があります。

その絆創膏が、自分以外の人の役に立てる日がくるとは!

 

スーパーに買い物に行ったときのことです。

オットに車で連れていってもらい、買い物後に駐車場に

戻ったときのことです。

事前精算機の近くが、何やらざわついているのです。

目をやると、おばあさんが床に座りこんでいました。

そのおばあさんを、夫と思われるおじいさんが抱きかかえています。

おばあさんは、転んだ様子で、その際、額が少し切れてしまったのか、

床にも血が落ちていました。

おじいさんは、ハンカチでおばあさんの額を押さえてあげています。

 

その事態に気がついた方が、係員さんを呼びに行っている模様です。

どうにかしてあげたい気持ちはあるけど、その術がなく、

心配そうに、その場を離れられずにいる数人が、係員さんの到着を

待っているところでした。

 

わたしは、絆創膏を持ち合わせていることを思い出し、

おじいさんに声をかけました。

おじいさんは、わたしの申し出に「はい」と答えてくれ、

絆創膏を受け取って、おばあさんの額に貼ってあげました。

それで、傷口をハンカチで押さえておく必要がなくなり、

安心したようです。

そして、おじいさんは遠慮がちな声で言いました。

視線を、そばにあるベンチに向け、

「あのベンチに座らせてやりたいのですが」と。

 

そうですよね。

床に座りこんでいるより、ベンチに座らせてあげたいですよね。

気がつくのが遅くてごめんなさい。

「ベンチに座らせてあげたいのですね」

と、わたしが復唱すると、そばにいた男性陣が

すぐに駆け寄ってくれました。

おじいさんひとりの力では、おばあさんを立ち上がらせて、

ベンチまで連れて行くのは困難ですもの。

数人の男性が、おばあさんを手助けして、

ベンチに腰かけさせてくれました。

 

ちょうどその時、エスカレータを係員さんが駆け上ってきてくれました。

いいタイミングでした。一安心です。

あとは、救急の係の方におまかせしましょう。

 

大きめサイズの絆創膏も持っていてよかったです。

心配性のわたしのための絆創膏も、意外なところで活躍できるものでした。

 

 

                かしこ

 

 

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  紙飛行機ドットコム

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    コメント
    季ララさんへ

    お久しぶりです。
    絆創膏のお話をうかがってほっこりしました。
    先日、タレントのひき逃げ事件の動映像を見た折
    事故そのものも目を見張るほどの衝撃でしたが
    その側にいた女子高生3名がそそくさと立ち去る
    様子に更なる衝撃を受けました。
    えっ? 助けないの? 119番に連絡しないの?
    ちょっと情けなくなりましたが、季ララさんの
    お優しい振る舞いに少し救われました。

    偉そうなことは言えませんね 
    そういう私はできたって言えるの?
    自問自答しています。
    • ゆひ
    • 2018/09/19 9:10 AM
    ◆ ゆひさんへ ◆

    ブログの更新を怠っていましたので、お久しぶりです。
    ゆひさん、こんにちは。

    わたしは、たまたま絆創膏を持っていただけ。
    また、おばあさんの傷が、
    絆創膏を貼る程度のものだったことが
    幸いしただけなんですよ。

    事故現場に遭遇したとき、
    その場で、その様子をずっと見ているだけでいると、
    まるで野次馬のようで、申し訳ない気持ちにもなります。
    むしろ、そっとしておいてあげた方がいいのかと、
    迷うこともありますよね。

    今回の場合は、おばあさんが転んだことにショックを
    受けたのか、声が出ない様子でした。
    さらに、おじいさんはどうしていいのかわからず、
    困っているように見受けられました。
    おじいさんも無言だったんです。

    また、心配をして、集まってくれて方たちには、
    感謝をしているのでしょうけど、
    見られていることに、戸惑っていらっしゃるようでもありました。

    すでに、どなたかが係の方を呼びに行かれたとのことでしたので、そのまま、そっと立ち去った方がいいのかと、迷いました。

    ただ、たまたま、絆創膏を持っていたので、
    お声かけをしたのです。

    「絆創膏を貼りますから大丈夫ですよ」
    「もうすぐ係の方が来てくれますよ」
    と、おばあさんに声をかけると、
    おじいさんも、冷静さを取り戻したようでした。

    突然のできごとには、どうするのが良いのか、
    迷うことが多いですね。

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